レザークラフト・皮革 クラフト社

「増補改訂版 革の技法」書籍サポートページ


染色(地染め、拭き染め、色差し)*革の技法P44


[ 工程 = 地染め = ]

1.
スポンジに水を含ませ、革全体を軽く湿らせます。 湿らせると染料が馴染みやすくなり、ムラなく染まります。


2.
クラフト染料は、水で5~10倍に薄めて使います。 クラフト染料どうしは混色もできるので、好みの色に調色してください。


3.
染料を刷毛に含ませて、縦横斜めと刷毛を動かす方向を変えて染めます。 薄い濃度の染料で向きを変えて重ねることで、徐々に刷毛目が消えていきます。


4.
ある程度染まったら、染料を足して濃度を濃くしても大丈夫です。 乾燥後は色合いが薄くなるので、そのことも考えて好みの濃さまで重ねていきます。




[ 工程 = 拭き染め = ]

1.
綿布を包んで輪ゴムで留めて、ポンポンを作ります。 スポンジに水を含ませ、革全体を軽く湿らせます。


2.
染料は、原液か、原液に少し水を足したくらいで使用します。 ポンポンに染料を付けたら、新聞紙の上で叩いて余分を落とします。


3.
細かく円を描きながら重ね、革全体をムラのないように染めます。 スタンピング作品の場合は、凹んだ部分は色が付かないのでアクセントになります。


4.
染料の量を調整してかすれさせるように染めると、グラデーションも表現できます。




[ 工程 = 色差し = ]

1.
スタンピングやカービング作品は、筆で色を細かく入れていくこともできます。 他の染色と同様に、革全体は軽く湿らせておきます。


2.
染料の濃度はお好みによりますが、慣れるまでは薄い色から様子を見て染めた方が うまくいきます。筆に染料を含ませて、新聞紙で余分を落とします。


3.
筆の先端を使ってとんとんと置くように、スタンピング模様に色を差していきます。 染料が余計なところまで広がらない様に気を付けながら行います。


4.
染料の濃度を調整しながら重ね塗りすれば、グラデーションも表現できます。他の色を重ねてもきれいです。