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第6回 ベルト    - ベルトの作り方と装飾技法 -

ベルト

<材料>
ベンズベルト(ナチュラル)、バックル4cm巾(St)、ジャンパードット中(St)

<用具>
[裁断]  丸ギリ、革包丁30mm巾
[革漉き] 豆カンナ(スーパースカイバーでも可)
[床・コバの処理]  トコフィニッシュ、へりおとしNo.3、ヘリみがき
[金具の取り付け]  バックル用穴あけ7号、ベルト用穴あけ15号、ベルト剣先抜き40mm巾、ハトメ抜き12号、ジャンパードット打ち(中)、打台、木槌、ゴム板
[スタンピング] 刻印X500-2、刻印D436、ブラックディバイダー100mm、クラフトスポンジ、ボール、大理石



作り方

1. 概要

グレージングベンズを4cm巾に裁った「ベンズベルト」を使用し、シンプルなベルトを作る。

厚手でしなやかなグレージングベンズは、1枚革のベルト製作に最適な素材。バックルはベルトの巾に合わせて好きな物を選ぶ。

ベルトの寸法は図の様に考える。

まずは、B・Cの穴位置に丸ギリで印を付ける。Dの穴位置はバックルのサイズにより変わってくるので、バックルを取り付けてから決定する。

2. 革漉き

バックル取付け部を漉く。これにより革を折り返した際の厚みを押さえ、吟面の割れを防止する。

漉き後の厚み(革厚の半分)を目安として床面から水をしみ込ませ、厚みを見ながら豆カンナ(替刃式のスーパースカイバーでも可)で徐々に漉いていく。吟面に水がつくとシミになってしまうので注意する。


3. 金具の取り付け

床・コバをトコフィニッシュで磨いてから、ジャンパードット(中)を取り付ける。

Cにハトメ抜き12号で穴をあけ、ジャンパードット打(中)で打ち込む。ジャンパードットを使用すると、同じ巾のバックルを好みで付け替えることができ便利。

Bにバックル用穴あけ7号(ない場合はハトメ抜き15号で穴を2つあけて切り繋げる)で穴をあけて、バックルを取り付ける。


実際にウェストに合わせてみて、Dにベルト用穴あけ15号でピン穴をあける。

ハトメ抜きでの代用も可能だが、楕円穴の方がバックルピンの収まりが良いので、図の様に横にずらしてあけて切り口を整えると良い。

剣先を好みの長さ・形に整えてコバを磨く。

ベルト革は厚みがあるので、断面が垂直になる様に気を付けながらカットする。ベルト剣先抜きを使うと正確にカットできる。


4. 完成
ベルトの完成です。
これを基本形に、手縫いやスタッズなど色々なアレンジを加えての製作も可能です。では、実際に装飾要素としてバスケットスタンプを取り入れてみましょう。
ぜひチャレンジしてみてください。

5. スタンピング
スタンピングとは刻印の模様を組み合わせて表現する技法。ここでは、X500-2、D436を使用しバスケット(かご編み)模様をスタンピングする。

スタンピングは全ての工程の前に行う。また、最初に剣先やベルト穴を含めた全てのサイズを決定し、模様の位置やパターンを考えておくことも大事。

ディバイダーを使い、外周・中心に刻印を打つガイドラインを引く。

中心線はあくまで目安のラインなので強く入れすぎないよう注意。外周はしっかりと筋を付ける。

スポンジで革全体を湿らせ、刻印X500-2を垂直に打つ。

タンニン鞣し革の性質上、湿らせることで刻印が入りやすくなる。打刻は大理石の上で行うと安定して行える。

最初のひとつを打ったところ。

左右の足をガイドライン(中心線)に合わせて打つ。


中心線上に1列目を打つ。

打った刻印の足に次の刻印の足を重ねて横に打ち並べていく。この列が次の列のガイドとなるので丁寧に、また均一な力で打刻すること。


一列目の足に重ねて、2列目・3列目を打つ。

最後にガイドライン(外周)に合わせて刻印D436を打ち並べて完成。自然乾燥させる。

様々なスタンピングアレンジ。今回のベルトにはアンティック仕上げを施し完成させた。(*画像上)

染料やアクリル絵の具での彩色と組み合わせれば、より個性的な作品にすることができる。






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